漫画 「スサノオの祭」について

2018年11月19日

「スサノオの祭」は、前作「僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!」を終えてから、約半年間練っていた企画です。

至らない部分も多いと思いますが、少しでも面白い漫画が書けるよう精進していきたいと思います!!

応援よろしくお願いします。

 

☆この漫画でやりたいこと

僕は当時、「家族」をテーマにしたメジャーコンテンツがもっと沢山必要だと思っていて、

そして個人的に「父親」という立ち位置がすごく好きだったので、

その二つを出発点に、バラバラだった家族が父親であるスサノオを通して、再び一つになっていく様子を、笑って泣ける読み味で描きたかったです。

 

☆主人公を和神様にした理由

最近ゲームとかでも和神様がちょいちょい登場していて、読者の方に馴染みが出てきているかなと思ったことと、

その割に漫画の舞台としては多い方じゃないので、比較的目新しいと思ってもらえるかなと思ったことが初めにあった理由です。

また、家族の関係性について、現実世界では冷静には読めない様なところまで突っ込んで描いてみたかったので、ファンタジックな要素を入れて抽象化した方が、読者の皆が一歩引いた所から、家族問題の本質的な部分に向き合えるんじゃないかと思ったのも大きな理由の一つです。

 

☆主人公のスサノオについて

須佐之男命は性格に解釈の余地が沢山あって、とても魅力的な神様です。

僕は「悩める父」という属性と「少年マンガ」という属性を繋げられるキャラクターにしたかったので、

誰もが経験するような家庭問題に真剣に悩んでいて、それでいて重たくなり過ぎない、なるべく多くの人に好かれるような性格、

たとえば、明るくて一生懸命で家族想いだけど、おバカでポンコツなせいで、上手く問題解決できていないキャラはどうかなと思って作っていきました。

あとは、なんだかんだ言って結局一番腕っぷしは強い、ってところは大切にしようと思いました。漫画の主人公は、世界観のスケールを決める基準になるので、何かで一番である必要があると思っています。

 

☆視点キャラのひじきについて

少年マンガを想定していたので、高校生の男の子を視点キャラにしました。

視点キャラは、読者に寄せるのが漫画のしきたりですが、僕は自分の気持ちしか詳しく分からないし、ましてや一回り以上年が離れている今の高校生の気持ちなんか分かりっこないので、なるべく自分自身が共感して応援できる子を選びました。

最近個人的に応援したいなと思っている、人付き合いが苦手でスペック高めな意識高い系の男の子です。

家族がテーマなので、彼もまた家族の問題を抱えています。

メインの軸と違うので、少しずつしか描けませんが、スサノオのハチャメチャな家族関係が修復していく中で、いずれ彼の家族関係の方にも、新しい答えが見つかればいいなと思っています。

Posted by neda